第8シードのマイアミ・ヒート対最強ニコラ・ヨキッチ&第1シードのデンバー・ナゲッツ。どちらが勝っても史上初。第8シードが優勝したことは過去にない。ナゲッツが優勝したことも過去にない。
ナゲッツの強みは現在NBAのベストプレイヤーとも言えるヨキッチ。年間MVPレベルのヨキッチのスコアリング、リバウンド、ずば抜けた頭脳から生まれる絶妙パスで周りのプレイヤーを伸ばす力、ヨキッチとマレーの阿吽の呼吸のコンビのピックアンドロールや連携プレー。さらにビッグマンが多いチームでもあるが頼れるシューターも多く、足りないところがない。コアメンバーは一緒にプレーしてる期間が長く、2019年よりプレイオフで負けを経験し続けてる。負けを重ねて全員が成長して、Championになることを目指してる。
ヒートの強みは一体感のあるチーム。NBAのトップコーチとも言われるスポールストラの指導により、勝つことがチームカルチャーである。過去に2回優勝に導いた経験を持つコーチは、ディフェンスの武器をたくさん抱え試合中にアジャストメントで適宜投入し成功させる。プレイオフジミーと言われるバトラーは、スタッツでも明らかだが、レギュラーシーズンとは別人のようにプレイオフ中はうまい。バトラーの活躍は欠かせないが、バトラーやアデバヨのスター選手以外のロールプレイヤー達の貢献度も最高だ。ドラフトされず、無名だったマーチンやヴィンセントのエリート選手並みの活躍、レギュラーシーズンは少し不調気味だったロビンソンのプレイオフでのシューティング。プレーオフ初戦で手首を骨折したヒーローがゲーム3で復帰予定であり、彼の活躍にも期待できる。
気になるマッチアップ予測に関して:
ヨキッチ対アデバヨ:怪物ヨキッチをガードできる選手はリーグでいるのか。シュートもしくはパス、どちらを止めることに集中するのか。
ゴードン対バトラー:レギュラーシーズンはゴードンの方が有利に見えるが、プレイオフジミーは別物。火のついたプレイオフジミーをガードできるのか。
ポーター・ジュニア対小さめディフェンダー:シューターとしては背が高いポーター・ジュニア。ジャンプして小さめのディフェンダーの上をシュートすることが可能。マイアミの誰がカバーすることになるのか。
ゲーム3に復帰予定のTyler Heroをマイアミはどのように使うかも気になります。ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、今のメンバーでNBAのファイナルズまでいけたのだから、このメンバーでいき、インスタント・オフェンスであるヒーローはここぞという時までセーブしておくのが良い、と言っている。ゲーム3のとき1−1もしくあ0−2でヒートが勝ってたら今のメンバーで様子見。2−0でヒートが負けていたら、ヒーローを試合のどこかで投入。彼が短時間でも活躍してくれたら、チームにエネルギーを与えるのではないか。グリーンの経験上、スタメン選手にベンチで待機してもらうことを理解してもらうのは難しい場合が多いが、NBA Championになるためには、チームのために選手が自分を犠牲にしないといけないケースもある、と言う。
ヒートは比較的若いポーター・ジュニアとプレイオフ経験が浅いゴードンを追い詰めてリズムを崩せるか。ヒートのロールプレイヤーたちが前のシリーズのように活躍してくれるか。プレイオフジミーはこのシリーズにも出没するのか。
どうなるかは分からないが、個人的にはナゲッツが勝つと思う。ヒートにとってヨキッチをどう抑えるかが鍵となると思うが、ヨキッチが神プレーをバンバン見せてデンバー・ナゲッツを初勝利に導く、に1票!
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